Google Cloud Platformの無料利用枠を攻める(準備編)
タイトルの通り、他社と比べても太っ腹なGoogle様から提供されている、Google Cloud Platformを無料で使える枠をギリギリまで使い切ってみました。
実際のサービスをこの枠で展開するのは不可能ですが、クラウド環境構築の練習や実験、検証にはもってこなので、ガンガン利用しましょう。
前提
参考
そもそも、Google Cloud Platformなに?という方は、wikipedia様が以下のように説明されています。
Google Cloud Platform(グーグル クラウド プラットフォーム)とは、Googleが運営しているクラウドコンピューティングのプラットフォーム。Google検索やYouTubeなどのエンドユーザー向けのサービスと同じインフラストラクチャーで運営されている。簡単なウェブサイトから複雑なアプリケーションの開発まで対応している。
by wikipedia
無料利用枠について
Google Cloud Platform内にも、多々サービスがあり、それぞれで無料枠が用意されています。
上記の公式ページにも説明がありますが、2018/08現在は以下のような状況です。
- Google App Engine
- Google Cloud Datastore
- Google Compute Engine
- Google Cloud Storage
- Google Cloud Pub/Sub
- Google Cloud Functions
- Google Kubernetes Engine
- Google Stackdriver
- Google BigQuery
- Google Cloud Vision API
- Google Cloud Speech API
- Google Cloud Natural Language
- Google Cloud Shell
- Google Cloud Container Builder
- Google Cloud Source Repositories
- Cloud Launcher
計 16サービスがあります。
課金の検知
無料枠内で収める際に非常に重要なのは、勝手に課金されることを検知することです。 無料枠は300$付与されますが、出来るだけ減らしたくないので、課金が発生する部分を定期的にチェックします。
課金の状況については、Google Cloud Platformのコンソールからお支払いのレポートで金額は確認が出来ますが、何にいくら使ったのか詳細な確認はパッと見た限り出来ないように見えます。
なので、無駄な費用が発生しそうな箇所を潰していくために、課金状況をログとしてエクスポートする設定をします。
エクスポートするデータは、CSV/JSONファイル形式であり、事前に出力先のディスクを用意する必要があります。エクスポートにも色々方法があると思いますが、最もシームレスに設定できるGoogle Cloud Storageを利用します。
こちらも無料枠内で設定します。 詳細は、以下の公式を参照して下さい。
https://cloud.google.com/storage/pricing?hl=ja
早速設定をしていきます。
GCPのメニュー内から、Storageを選択して、ブラウザを開きます。
ここに、ログ出力先となるバケットを作成します。 バケットの作成リンクを押して先に進みます。
以下の入力が必要です。
項目 | 入力する内容 |
---|---|
名前 | バケットの名前を入力します。必ず一意である必要があります。 |
ストレージクラス | Regionalを選びます |
場所 | 先頭にusが付くものを選びます |
入力が終わったら、作成ボタンを押します。 これで、バケットが作成されました。
課金データのエクスポート設定
続いて、GCPのお支払い設定に戻って、先程作成したバケットに課金データを出力する設定を行います。
項目 | 入力する内容 |
---|---|
バケット名 | 先程作成したバケットの名前を入力 |
レポート接頭辞 | バケットに出力するファイル名を入力 |
形式 | CSVかJSONから選択 |
これで、課金データが1日1回出力されるようになりました。
翌日から、したのような感じでデータが出力されていきます。
次回は、Google Compute Engineの無料枠内でサーバを建てて行きます。